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ゴミ屋敷に陥る人の心理とは?抜け出すための方法まで丁寧に解説
2024-08-29
近隣や家族の家がゴミ屋敷になっていて、「どうしてゴミ屋敷になってしまうのか」「どうしてゴミ屋敷に住めるんだろう」と、その心理が気になる方も多いでしょう。ゴミ屋敷に陥る人には、共通する心理や特徴があります。ゴミ屋敷を抜け出すためには、それらをしっかり理解し、その人に合った適切な方法で対処することが大切です。
この記事では、ゴミ屋敷に陥る人の心理や特徴について、詳しく解説していきます。また、記事の最後では、ゴミ屋敷から抜け出すための方法もご紹介します。周囲にゴミ屋敷があってお困りの方、ゴミ屋敷を解決するため住民の心理を知りたいと考えている方はぜひ参考になさってください。
ゴミ屋敷に陥る人の心理
ゴミ屋敷に陥る人には、ある程度共通している心理があります。ゴミ屋敷状態から抜け出すためには、その心理を理解しておくことが大切です。ここでは、代表的な4種類の心理について、詳細を確認していきましょう。
心理①:物を捨てるのに抵抗を感じる
ゴミ屋敷に陥る人の中には、物を捨てるのに抵抗を感じる人が多いです。その最たるものが「もったいない」という感覚で、「まだ綺麗だから」「いつか使うかもしれないから」などと考えます。その結果、不要な物が家の中に蓄積し、ゴミ屋敷になってしまいます。
もちろん、物を大切にすること自体は素晴らしいことですが、使わない物を捨てずにおくことは、大切にすることとは意味が異なります。その他の所持品を大切にするためにも、不要な物は積極的に処分していくことが必要です。
心理②:片付けることを後回しにしている
ゴミ屋敷に陥る人の心理として、片付けることを後回しにしがちな点も挙げられます。物が多かったとしても、それらが適切に整理整頓されていれば問題ありません。しかし、散らかった状態で放置されると、そこに更に物が散乱し、すぐにゴミ屋敷状態になってしまいます。
片付けることを後回しにする癖があると、たとえゴミ屋敷を抜け出せたとしても、元の状態にリバウンドしてしまう可能性が高いので、注意が必要です。
心理③:孤独感や疎外感を感じている
ゴミ屋敷に陥る人の中には、孤独感や疎外感を感じている人も少なくありません。
たとえば、1人暮らしをしていて、周囲に家族や知り合いがいない場合、孤独を紛らわそうとして家の中の物が増え、ゴミ屋敷に発展することが多々あります。また、一緒に暮らしていた家族やパートナーと死別した結果、寂しさから家がゴミ屋敷になってしまうケースもあります。
心理④:汚い物を触りたくない
ゴミ屋敷で暮らしている人の中には、汚い物を触りたくないという心理を抱えている人も多いです。
日々生活していく中で、部屋の隅に埃が溜まったり、食材などでキッチンが汚れたりします。それらは掃除すれば取れる汚れですが、このような心理を抱える人は、汚れた物に触れることができないので、見て見ぬふりをしてしまいます。その結果、汚れている場所や物の量が増え、結果的にゴミ屋敷になってしまうのです。
汚い物を避け続けたとしても、清潔な場所がどんどん狭まり、居心地が悪くなっていく一方なので、早急に改善策を見つけることが求められます。
ゴミ屋敷になる人の特徴
自宅がゴミ屋敷になってしまう人には、大きく4種類の特徴があります。それぞれの特徴について、順に詳細を確認していきましょう。
特徴①:片付け・整理整頓が苦手
ゴミ屋敷になる人の特徴として、片付け・整理整頓が苦手であることが挙げられます。幼少期から片付けが苦手な場合、家がゴミ屋敷になってしまうことが多々あります。たとえば、進学や就職などで親元を離れ、初めての一人暮らしをした結果、自分では片付けができずにゴミ屋敷になってしまうようなケースです。
人には誰しも得意不得意がありますが、意識することで改善できる場合もあります。片付け・整理整頓が苦手だと感じる場合は、積極的に片付け方を学ぶなどの努力が必要でしょう。
特徴②:過度なストレスを抱えている
ゴミ屋敷になる人の特徴として、過度なストレスを抱えている点にも注意が必要です。仕事での過労や、育児・介護などの負担によってストレスが溜まると、何事にも無気力な一種の鬱状態に陥ります。
その結果、それまでできていた片付けが億劫になり、ゴミ屋敷になってしまうケースが多々あります。
ストレスによってゴミ屋敷になっている場合、本格的な鬱病に発展する前に、早めの対処が求められます。
特徴③:買い物依存症になっている
ゴミ屋敷になる人の中には、買い物依存症になっている人も少なくありません。買い物依存症とは、買い物をすることで気分が高まり、その衝動を我慢できなくなることです。必要ないのにどんどん物を買った結果、家が物で溢れてゴミ屋敷になってしまいます。
買い物依存症である場合、物を買う行為自体が目的になります。そのため、似た洋服ばかりがクローゼットから溢れていたり、未開封の物が積み上がっていたりする場合は、買い物依存症の疑いが高いといえるでしょう。
特徴④:精神疾患や発達障害を抱えている
精神疾患や発達障害を抱えていることが、ゴミ屋敷の原因になっていることもあります。代表的なものとしては、統合失調症やADHD、アスペルガー症候群などが挙げられます。
精神疾患や発達障害を抱えている場合、無理に片付けようとするとパニック状態に陥り、かえって状況が悪化することも考えられるので注意が必要です。
特徴⑤:認知症になっている
ゴミ屋敷の住人には、認知症になっている人も多いです。認知症とは、短期記憶を保つのが難しくなる病気で、しばしば高齢者が発症します。認知症になると、直前までしていたことを忘れてしまうため、物を出したままにしたり、片付けることが難しくなります。
また、認知機能とあわせて身体機能も低下してしまうため、歩行障害が見られるようになり、片付けを含む日常的な活動が上手くできなくなります。中には、分別や収集日を間違えることを恐れ、ゴミ出しを避ける人も多いです。
ゴミ屋敷から抜け出すための方法
ここでは、ゴミ屋敷から抜け出すために効果的な方法を、3種類ご紹介します。ご自宅や、身の回りの方の家がゴミ屋敷になっている場合は、ぜひこれらの方法を実践してみてください。
方法①:片付けと整頓の習慣づけをする
ゴミ屋敷から抜け出すためには、片付けと整頓の習慣づけをすることが重要です。たとえば、物の置き場所を決め、使ったら必ずそこに戻すことを徹底すると、物が散らかりにくくなります。
また、ゴミ屋敷になる家にはゴミ箱が設置されていないことが多いので、部屋にゴミ箱を置くだけでも、大きな予防効果が得られます。それに加え、毎日決まった時間に掃除をし、週に一度大掃除をする習慣づけをすると、物が増える前にリセットされ、ゴミ屋敷化を未然に予防できます。
方法②:周囲の人とコミュニケーションを取る
ゴミ屋敷から抜け出すにあたって、周囲の人とコミュニケーションを取ることも非常に重要です。日常的に人とコミュニケーションを取ると、孤独感や疎外感が薄れ、物で孤独を埋める必要がなくなります。また、人との会話でストレスが緩和され、鬱状態を脱するきっかけになることもあります。
方法③:適切な治療を受ける
ゴミ屋敷になっている原因が精神疾患や病気にある場合は、適切な治療を受けることが重要です。もし具体的な病名が分かっている場合は、早めに専門医へ相談することをおすすめします。
また、病気であるかどうかが不明な場合は、心理カウンセリングなどを受けてみましょう。その結果、具体的な病名が判明しなくても、相談すること自体が状況を改善させる場合もあります。
方法④:プロの清掃業者に片付けを依頼する
ゴミ屋敷をすぐに抜け出したい場合は、プロの清掃業者に片付けを依頼するのが効果的です。ゴミ屋敷を自力で片付ける場合、早くても数週間、重度の場合は1ヶ月以上かかることも少なくありません。しかし、プロの清掃業者に依頼すれば、即日もしくは数日程度でゴミ屋敷を片付けてもらえます。
すっきり綺麗になった家で生活すれば、ゴミ屋敷だった頃の状態を客観視でき、再発防止にも繋がるでしょう。自力でのゴミ屋敷脱出が難しそうな場合は、プロの清掃業者にぜひ依頼してみてください。
まとめ
今回は、ゴミ屋敷に陥る人の心理や特徴、抜け出すための方法について、詳しく確認してきました。ゴミ屋敷に陥ることの背景には、物によって孤独感を埋めていたり、ストレスや精神疾患などで片付ける気力が湧かなかったりと、色々な原因が考えられます。
今回取り上げた心理や特徴に当てはまる場合、自力では片付けが困難なことも考えられます。その場合は無理をせず、プロの清掃業者に助けを求めることをおすすめします。
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